昨夜はカミさんのおごりで住茂登(すみもと)の鴨鍋コースを。冬になると能勢温泉にボタン鍋を食べに行くのが恒例になっていましたが、例の旅行支援の影響で、土日の予約は埋まっており、それならば猪よりも鴨の方が好きな私は、「鴨鍋が食べたい」と申しておりましたところ、予約を取ってくれていました。
コインパーキングに止めて歩いて店に向かう道中、人気はなく、寂しい感じがしました。コインパーキングも満車ではなく、余裕がありましたので、まだまだ景気回復には程遠いかなと感じていました。しかし、お店の前に行くと、暖簾は出ているものの、「満席」の札がかかっていましたので、お客様が来られている店はあるんだなと感じました。この辺は老舗の強みでしょうか。
個室に案内されるとガスコンロに掛けられたお鍋と鴨鍋の材料が並べられていました。

通されたとき、ドリンクメニューを聞かれ、鍋はあとから女将が来て炊いて下さるとのことでした。あとの説明から、写真長皿の左は鴨ロース、右下は鴨ロースの下の肉色々、団子状になっているものは首の部分で骨も砕いて入っているとのこと、右上はささみで1羽から2つしか取れないというご説明がありました。また、野菜はネギはもちろんのこと、米原産のセリと豆腐、湯葉だという事で、地元の食材にこだわれていました。観光客には何よりでしょうね。
飲み物は長派浪漫ビールを3種類頼もうと思いましたが、とりあえず、1種類にしてあとは七本槍の原酒をグラスで2杯。そして、ビールが出てきたところで、お通しが出てきました。

琵琶湖の魚3種盛りでした。手前左が氷魚(鮎の幼魚)、手前右がビワマス、奥がニゴイで、ニゴイは皮が炙ってありました。ニゴイは人生初でした。やはり、こういうものには日本酒ですな。
鴨鍋は、まず煮えるのに時間がかかるつみれとロース下の肉とセリとネギを入れます。ローストと湯葉はシャブシャブでいただきました。流石天然マガモ、猟師さんが素早く処理をしていることにより、臭みは全くありませんでしたし、柔らかくて美味しゅうございました。今まで鴨南蛮などを食べてきましたが、コースも天然物も人生初で、全く別物だという事を痛感した次第です。
鍋を楽しんでいる間に、珍味が登場。

右から、ハツ、レバー、砂肝で、塩でいただきました。こちらも臭みは全くありませんで、各々の歯ごたえを楽しみました。そして、写真には撮っておりませんが、鴨ロースとロース下の肉のどちらかを炙りか照り焼きでいただくことができ、〆はうどんと雑炊のどちらかをチョイスすることができましたので、ロースの炙りとロース下の肉の照り焼きを、そしてうどんを頼みました。
若い料理長、女将、スタッフさんの接客も心地よいものでした。老舗はその座に胡坐をかくことなく、努力されていることを感じて、店を音にしました。